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自宅の庭に鹿おどしを作りたいとき

「コーン」という快い音を響かせる鹿おどし。風流な日本庭園には欠かせない存在です。
もとは、その名のとおり、田畑を荒らす鹿やイノシシを追い払うための農具として考案されました。

竹筒に水を入れ、たまった水の重みで竹筒が頭を下げて水を吐き出します。
すると、元に戻る力で勢いよく叩き石を打ち
その音で鹿やイノシシを寄せつけないようにした、というものです。

空の竹筒が石を打つときの余韻は、味わい深いものがありますね。
やがて音を楽しむ装置として、実用的な役割を離れて庭園の点景として取り込まれるようになりました。



我が家に鹿おどしを作るには、まず水源を確保します。
そして筧に水を流し込む準備をしたあとは、「僧図(そうず)」の加工に入ります。
僧図に使う竹は、45~50センチ程度の長さの竹を使用することが多いです。


そして最も重要なポイントである「僧図を支える視点の位置」を決めます。
僧図に水が溜まって、それを吐き出し、勢いよく元の位置に戻らないと
いい音は出てくれませんので、何回か試行錯誤しながら、良い音が鳴る位置をさがしていきます。


鹿おどしは、このように簡単な構造で、しかも特殊な道具を使わずに作ることができます。
興味のある方は、DIYでもぜひ挑戦してみてください。



岡山県赤磐市の「こうづ造園」では、植物がもたらす癒しの住空間をご提供しております。

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2020.10.20

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